還暦祝いのプレゼントに時計を贈ろう

60歳という節目の還暦という年齢は、少し前なら、老後の生活に入る年齢でしたが、今では、まだまだ若々しく、仕事を続けている人や再就職をした人、第2の人生を謳歌している人と、活動的に生活している人が多くなりました。還暦祝いに何をプレゼントしようか悩んでいる人には、若々しく、これからの時を刻んでほしいという思いを込めた時計のセレクトがおすすめです。最近は、還暦祝いに時計を贈る人が多く、記念品として写真やプリザーブドフラワーなどをあしらわれていたり、クリスタル製などが人気です。
また、腕時計をプレゼントする人も多く、現役時代には、なかなかすることができなかったスポーティーなタイプや、スタイリッシュなタイプなどが人気を集めています。自分ではなかなか買わないようなブランドの高級感あるタイプも人気で、少し頑張れば手に入る価格ながら、飽きのこないデザインと正確さ、つけているだけで心が躍るような存在感のある時計をつけると、仕事や趣味、外出などが楽しくなると大変人気があります。普段、両親の誕生日には特別なお祝い事をしない人やケーキを買うだけという人は、急に還暦祝いをホテルやレストランのパーティーや会食をするという時恥ずかしい面もあるかもしれませんが、さりげなく思いを込めることができる時計のプレゼントなら、還暦を祝う気持ちや長生きを願う気持ち、健康で楽しい生活を送ってほしい思いなどを伝えることができるのでおすすめです。

お食い初め

赤ちゃんが誕生してから、次々と行事がやってきます。お宮参り、初節句・・・。その中でも、今回は「お食い初め」を紹介します。

お食い初めとは、赤ちゃんが生後100日を迎えるときに行われる行事のことです。「食べ初め」や「箸初め」などと言われることもあります。
赤ちゃんはだいたい100日くらいで(個人差はありますが)、乳歯が生え始めるとされており、その時期に『一生食べることに困らないように』との願いをこめて食事をする真似をさせる行事のことなのです。あくまでも「真似」なのです。まだまだ普通の食事はできませんからね。

さて、お食い初めの方法ですが、用意するものは「お食い初めの料理(祝い膳)・食器・祝い箸・歯がための石」です。
食器は漆器や素焼きのものでセットになっているものがありますので、それを選び、祝い箸は柳で作られた両端が細くなっている箸のものを選ぶと良いでしょう。

お料理は、「鯛・赤飯・お吸い物・煮物・香の物」が基本です。
少しずつお箸で取って、口元に近づけてあげます。赤飯と他の料理を交互に行うのが基本となっています。

小さい決まりはいろいろありますが、赤ちゃんとご家族にとって素敵な儀式になりますように!

母にプレゼントしたフィギュアスケート靴

いつまでも若々しく、私たち家族に元気を与えてくれる大好きな母がもう60歳になるとは驚きでした。もちろん毎年誕生日には何かしらのプレゼントを贈っていたのですが、それが還暦とは何か感慨深いものがありました。いつもお世話になりっぱなしの還暦を迎えた母へ、憧れだったもの、それは若い頃にしていたと聞いていてそれから結婚や子育てに忙しく自分ではすることが全くなくなってテレビなどで楽しむだけだった、フィギュアスケート靴をプレゼントすることにしたのです。

小さな頃からフィギュアスケートをしていたことは母から聞いていました。そして、一生懸命に練習に励んで朝や夕方にと、頑張っていた時があったと聞いたことがありました。そして、誰もが夢見るオリンピックを目指したいと思っていたと、それは祖母から聞いていました。練習の結果を本番に出すことができないことをとても悔しがっていたとのことでした。でもフィギュアスケートをすることが大好きだったこともあり、長い間スケートリンクに通っていたのだそうです。それなので口には出さなくてもその真剣な眼差しでテレビなどに食い入るように観ている母が昔フィギュア選手を目指していたことは、母から実際に聞いていなくても私には分かっていました。

結婚して、すぐに親になり子育てが忙しくなって趣味としても、フィギュアスケートをする機会が全くなくなってしまっていたのです。でも、その当時の事を思い出して話してくれる時のその様子には今もキラキラした感じが伝わってきて、少し羨ましく思ってもいました。そして、子育てが終わってホッとしていた頃には、また、娘である私の結婚や出産などで本当に忙しくなっていたのです。

幸い、その私の子供、娘も習い事をはじめる年になってきて、ようやく母に子育ての助けを求めることも少なくなってきたのです。その娘が習いたいと言い出したのが、母と同じフィギュアスケートだったのです。その時の母の喜びようはとても大きかったのです。自分も一緒にリンクにまで行って、娘が受けている指導を熱心に見ていたのです。そうした母を見ていて思ったのが、還暦のお祝いのプレゼントをフィギュアスケート靴を思いついたのです。

ただ、他のプレゼントと違って内緒にすることはできなかったのです。やはり、自分の足にきちんと合った物でないと足を痛めてしまったりするためなのです。娘が買っている専門店へ母と一緒に買いにでかけました。母は最初はもうできないし、する気もあまりないから、などと言っていたのですが、やはり昔取った杵柄とでもいうのでしょうか、お店の人にあれこれと注文をしていました。そして、その後、娘と一緒に演技をする母を見て、本当にフィギュアスケート靴をプレゼントできたことを嬉しく思っています。娘も母と一緒にリンクに立つのを楽しみにして、より練習に励んでいるのです。これからも元気でハツラツとした自分の時間を持って欲しいと願っています。

99歳にして現役フィギュアコーチの鬼特訓

昨今はフィギュアスケートがとても人気となっていますよね。ママ友の子供の中にもフィギュアスケートクラブに通っている子もいるようですし、ウチの子供にも習わせてみようかなという風に主人と相談したことがあります。子供も習ってみたいということでスケートクラブを探していたら、とあるスケートクラブを見付けることができました。そのスケートクラブは自宅からもそれほど遠くなく、利便性の良い場所にあるのですが、ちょっとビックリすることがあるスケートクラブなんです。

実は娘が通うフィギュアスケートクラブにはなんと99歳にして現役のコーチがいるのです。99歳といえば白寿といってあと1年で100歳に達する訳ですが、そのような高齢の方のコーチがいると聞いた時にはとてもビックリしました。

私の中の99歳のイメージと言えば、ベッドで寝たきりだったり、健康な状態でも自分で歩くことができる位だろうと思っていました。ましてやフィギュアスケートができるなんて信じられない気持ちを持っていたのですが、しかしながら本当にそんな元気な99歳の人がいると知った時には驚きと尊敬の気持ちを持ちました。

ただ、99歳ですのでそんなに激しい動きをする訳ではないだろうと思っていましたし、噂に尾ひれがついて一人歩きしているのだろうと丸っきり信じていない自分もいました。しかしながら実際に間の当たりにした時には本当にビックリな気持ちでした。というのもご自身もスケート靴を履いて演技されていましたし、本当に99歳なのか疑いの眼差しを向けてしまうほどでした。でも本当にもうすぐで100歳になるということを伺った時には信じられない気持ちでした。

因みに99歳のコーチは非常に厳しい特訓を課す人物のようでもあるのですが、精神力の強さも尊敬します。

それだけの健康な体でいられる理由はやはり運動をしっかりと行っているからだと思うのですが、運動をすることはとても大切なことなんだなと改めて実感しました。でも、それだけの高齢で運動をするのは並大抵の精神力ではありません。100歳と言えば私のイメージ通りにベッドの上で寝たきりという方も珍しくない年齢だと思いますし、むしろ運動ができる状態のお年寄りの方が世の中には少ないはずです。それにも関わらず元気に運動をされている様子を見るとまるで奇跡のように感じてしまい、これからもお元気でフィギュアを楽しんで欲しいという気持ちがあります。

また、私の子供についても将来的にも元気でフィギュアを楽しめるような健康な体であって欲しいと思いましたし、大先輩である99歳のコーチを見習ってほしいですね。もちろん私自身についても励みになる存在ですが、ただ自分がいざその年齢になった時にそんなに健康な体でいられるのか不安な気持ちが大きいです。ですから子供に運動をさせるだけでなく、私自身も日頃から運動を行うなりして体を怠けさせないようにしないといけないですね。

photo by:Josie Elderslie(Flickr)

氷上の蝶・フィギュアスケートの魅力

フィギュアスケートは、スケートリンクの上でステップ、スピン、ジャンプなどの技を組み合わせ、音楽に乗せて滑走する競技です。名称はリンクの上に図形(フィギュア)を描くように滑ることに由来しています。シングルスケーティング、ペアスケーティング、アイスダンスは冬季オリンピック正式競技となっています。また、団体で演技するシンクロナイズドスケーティングも行われています。.

フィギュアスケートの起源

スケートの起源は旧石器時代にまで遡る、とされています。スイスやイギリス、スカンディナヴィア半島などヨーロッパの広い地域でマンモス、シカ、ウシなどの骨を加工した獣骨スケートが見つかっています。このころのスケートはスキーやソリなどと同様に、物資を運ぶ手段として用いられたと考えられています。時代が下り中世以降は、オランダのフリースラント州やイギリスのケンブリッジシャー州付近などの沼沢地帯でスケートは発展していきました。オランダでは、12世紀ころから運河の建設が行われていたこともあり、17世紀には既に都市と都市とを網の目のように結ぶほど運河が発達しました。この運河が結氷するとアイスリンク代わりとなり、スケートはあらゆる階層の人々の娯楽として発展していったのです。しかし、娯楽としてのスケートの発展とともに農民階級と貴族階級とでは、スケートに対する考え方の違いが生まれていきます。目的地に向かってできるだけ早く到着することを重視した農民階級に対し、貴族階級では優雅さや芸術性を重んじました。やがて貴族階級の人々は、両腕を組み背筋を伸ばして滑走する独特の滑走術を生み出し、このオランダ貴族の滑走術はヨーロッパ各地の貴族階級に広がっていったそうです。ここにスピードスケートとフィギュアスケートの分岐を見ることが出来ます。

ヨーロッパでのフィギュアスケート

このオランダ貴族の滑走術をイギリスに伝えたのは、1660年の王政復古とともにイギリス本国へ戻ったスチュアート家とされています。オランダ貴族の滑走術は「ダッチロール」と呼ばれ、シルクハットとモーニングの衣装とともにイギリスのエディンバラを中心に流行し、1742年にエディンバラに世界初のスケートクラブであるエディンバラ・スケートクラブが創立されました。エディンバラのクラブでは、優雅な姿勢に重点を置いたダッチロールから、トレースによって曲線を描く技術に重点を置くようになっていきました。1772年には、イギリスの砲兵隊副官ロバート・ジョーンズによって世界初のフィギュアスケート指導書である「スケーティング論」が出版され、アウトやインのエッジでサークルやハート型を描く技術を説明しました。同じころ、ドイツではグーツ・ムーツが1773年に「青少年の体育」を著し、フィギュアスケートをスポーツとして位置づけ、1795年にはフィートが「体育百科事典」でさまざまな図形を紹介しました。また、フランスでも1813年にガルシンがフィギュアスケートに関する著書を発表するなど、ヨーロッパ各地で滑走方法や図形の研究が盛んになっていったのです。19世紀になると、イギリスでは優雅な芸術性よりも難度の高いターンや図形の創作にますます関心が高まっていき、やがてコンパルソリーフィギュアの原型へと発展していくこととなります。

アメリカでのフィギュアスケート

アメリカでは、ヨーロッパの移民などからスケートが伝わり、独自に発展していきました。19世紀中ごろには、バレエ教師のジャクソン・ヘインズがスケートにバレエのポーズやダンスのステップを取り入れ、音楽に合わせて滑走を行い好評を博しました。ヘインズは1868年と1871年にヨーロッパを訪れ、ウィーンやブダペスト、ベルリンなどでエキシビションを行い、特にウィーンではシュトラウスやモーツァルトの音楽に合わせ、ワルツやマーチのステップで滑走し、大成功を収めます。ウィーンでの成功により指導を請われたヘインズは、音楽とステップを融合したスタイルをコンチネンタルスタイルと称しウィーンにスケート学校を設立しましたが、ヘインズは1875年にフィンランドで生涯を終えました。ヘインズの指導を受けた人々は、その後もコンチネンタルスタイルを発展させやがてインターナショナルスタイルと称されるようになり、フリースケーティングの原型へと発展していきます。なお、シットスピンを開発したのはヘインズであり、シットスピンは別名ジャクソン・ヘインズスピンとも呼ばれています。

フィギュアスケートの用具と施設

スケート靴

フィギュアスケートには専用のスケート靴をはきます。男性は黒、女性は白やベージュの靴をはくことが多いようです。スケート靴は革もしくはプラスチック製の靴の部分とブレードと呼ばれるややカーブした金属部分からなり、重さは約2kgあります。ブレードが氷に直接接する部分をエッジと呼びます。エッジの厚さは3~4mm程度で、中央には溝が入っています。フィギュアスケート用のブレードは先がギザギザになっているのが特徴で、このギザギザの部分をトウピック(トウ)といい、ジャンプやスピンのときなどに使われます。トウの部分が小さくかかとの部分が短いアイスダンス用のブレードもあります。シングルのコンパルソリーではトウの小さいブレードやトウのないブレードが用いられました。

スケートリンク

フィギュアスケートのスケートリンクは60m✕30mのサイズが国際規格となっています。競技会では屋内リンクを使うのが一般的ですが、屋外リンクで五輪のフィギュアスケート競技が行われたケースもあります。競技の前後や合間には氷の表面を滑らかに保つため、整氷車や手作業による整氷が行なわれています。

演出の魅力

きらびやかな衣装

競技会におけるフィギュアスケートの衣装は、スポーツ競技にふさわしい品位を保ったものでなければなりません。初期の男子はYシャツにネクタイに黒のスーツの正装に近い格好でしたが、徐々に舞台衣装のように視覚効果を重視したデザインや色のものを着るようになりました。競技においては過剰な露出や小道具の使用は禁止されており、エキシビションでのみ容認されています。男子は長ズボンの着用が義務付けられています。シングルやペアの女子はジャンプなどの動作で邪魔にならないよう、レオタードにミニスカートを組み合わせた衣装を着用することが多く、アイスダンスではスカート丈が長い傾向があります。スカートをはく女子選手はタイツを着用します。中にはブレードだけを外に出してスケート靴ごとタイツでくるむようにしてはく選手もいますが、これは靴の傷や汚れを隠す、足を長く見せる、など理由はさまざまです。2005~2006シーズン以降、女子選手のスカート着用義務が廃止されたことをうけ、パンツルックで演技するスケーターも増えています。露出を避けるために、肌の色に近い生地を用いて、見掛け上ワンショルダーや露出の多い服装に見えるような工夫も見られています。体に密着せずゆとりのあるデザインの場合は滑走時に布と体の間にはらんでしまう空気をよく通して空気抵抗を減らすために絹を用いたり、そのほか照明の下で映えるよう光沢のあるサテンやレザーといった多種多様な生地やスパンコールなども用いられます。衣装の制作はバレエなど舞台芸術関連の業者に発注することが多いのですが、小規模ながらフィギュアスケートの衣装制作を専門とする業者もいます。また選手の家族など周囲の人々が手作りで縫製する場合もあるようです。

化粧

女子の場合、きれいに見せるため、化粧をすることが多いようです。

音楽

音楽を使用することが前提です。アイスダンスでは歌詞の入った音楽を使ってもよいとされています。

振付

フィギュアスケートの振付は、振付師をはじめ、コーチや場合によっては選手自身によって行なわれます。フィギュアスケートの競技経験のある者が振付を担当するのが一般的です。

フィギュアスケートの採点法


フィギュアスケートの採点法は、国際競技会で2004年シーズンまで用いられていた6.0システムと、2003年シーズンから用いられているISUジャッジングシステムの2つがあります。

 

6.0システム=ワン・バイ・ワン

6.0システム=ワン・バイ・ワンは、ISUジャッジングシステムが施行される以前に、1998年から2004年までの間広く用いられていた採点法です。単に「6.0システム」といった場合は、ObOを含む6点満点で採点する何種類かの採点方法の総称となります。6.0システムのことを100年続いた採点法と表現する者もいますが、これは「6点満点で採点する」という観点だけに立った場合のことです。6点満点で採点するという観点以外では、時代や地域毎に様々な採点思想による採点がなされてきました。例えば、「ショートプログラムの技術点の減点規定」やフリースケーティングの評価の観点」の他、ルール違反に対する減点といった基本的な規定が明確化されたのはObOからです。それ以前の採点法では、1994年のNHK杯におけるフィリップ・キャンデロロの臀部を付いたスピンや、1995年世界フィギュアスケート選手権におけるトッド・エルドリッジの三度目のトリプルアクセルのように、ルール違反ではあるが減点はされない、といった事態もしばしば見られたようです。

得点と順位

技術点とプレゼンテーションという2つの点数があり、それぞれ6.0点満点で採点します。採点の基準は、日本スケート連盟フィギュア競技規則によると以下のようになっています。
0点・・・滑走しないもの
1点・・・非常に劣るもの
2点・・・劣るもの
3点・・・中程度のもの
4点・・・良いもの
5点・・・非常に良いもの
6点・・・傑出したもの

順位は、得点の合計を単純に比較するのではなく、それぞれのジャッジがつけた点数をマトリクス化して(相対評価)決定されます。 [1.]ジャッジはそれぞれ、自分がつけた「技術点とプレゼンテーションの合計点」によって選手同士を1対1で比較します。 [2.]高い合計点をつけたほうの選手の「支持するジャッジ=JIF(Judge in Favor)」となり、その選手に「PIF(Point in Favor) 2ポイント」を与えます。 [3.]さらに、「PIFのポイント合計」によって選手同士は1対1で比較され、高いほうの選手に「CP (Comparative Point) 2ポイント」が与えられます。もしPIFの合計が同じであれば、両者に1ポイントを与えます。 [4.]CPの合計の高いものから上位の順位となります。

そして、順位に応じて順位点を与え、各種目の順位点の合計によって最終的な順位を決定します。6.0システムは、滑走順の早い選手に高い得点を与えてしまうと、後の滑走者がさらに良い演技をした場合に得点が飽和してしまうため、滑走順が遅い選手ほど高得点が出やすく、滑走順の早い選手には得点を抑えてつける傾向があります。しかし、得点の合計がそのまま順位に連動するものではないので、滑走順による得点の差が試合結果に直接影響するわけではありません。

減点規定

男子シングルのショートプログラムにおいて4回転ジャンプが解禁された1998~1999シーズンからは、行う要素の数と種類が定められているショートプログラムの技術点で、ミスの程度に応じた減点規定が定められました。そして定められた要素を、ミスなく高いレベルで実行できたものを6.0満点として、減点方式で採点するようになりました。

フリースケーティングの評価

フリースケーティングは行う要素の数と種類に自由度が高ため、ショートプログラムのような減点方式で採られず、他の選手よりも難しい技を成功させること、よい演技をすることが求められ、以下のような観点から評価がなされました。

【技術点の評価の観点】
a)演技のむずかしさ(失敗した部分は、加点の対象とはなりません)
b)変化に富んでいること。
c)明確さと確実性
d)スピード

【プレゼンテーションの評価の観点】
a)プログラム全体の調和ある構成及び選んだ音楽との適合
b)スピードの変化
c)氷面の利用
d)音楽にあった楽な動作と確実性
e)身のこなし
f)独創性
g)音楽の曲想の表現

ISUジャッジングシステム=コード・オブ・ポイント

ISUジャッジングシステム=コード・オブ・ポイントは、国際スケート連盟が規定しているフィギュアスケート競技の採点法です。6.0システムに対する呼称として、「new judging system(新採点システム)」と記載されることもありましたが、2007年以降にISUが公開した文書にこの呼称は使われていません。近年では「International Judging System」とも呼称されています。CoP策定以前、毎年行われるISU総会において6.0システムに替わる採点法の素案やアイデアが提案されることは珍しくなく、1994年よりISU会長に就任しているオッタビオ・チンクアンタも採点法としての規定性が大きく欠ける6.0システムによる競技運営が限界に近づいていることを懸念していましたが、採点法の大幅変更は基本的に足踏みを続けていました。そのような状況においてソルトレイクシティオリンピックにおけるフィギュアスケート・スキャンダルが発生、競技から主観性を極力排除することを目的に、現在の採点法であるCoPへと繋がる採点法改革の流れは一気に加速したのです。ISUが新たな採点法の最初の素案を開示したのは、問題となったペア競技が行われたわずか一週間後というスピード開示でした。CoPの原型となったルールは2003~2004シーズンのISUグランプリシリーズにて試験導入され、その後の総会で賛成多数で可決、2004~2005シーズンより正式に導入されました。

CoPでは各種目毎に技術点、構成点、ディダクションを算出し、それらを合計した総合得点によって勝敗が決します。なお総合得点が同点だった場合は、フリースケーティングまたはフリーダンスの得点が高い選手が上位に、それぞれの種目においては同点だった場合は構成点の高いほうが上位となり、構成点も同点の場合には同一順位とされます。

技術点

技術点は選手が実行した各規定要素に対して与えられる得点の合計点です。各要素の得点は基礎点とGOEによって以下の手順で算出されます。

[1.]技術審判が演技をスロー再生で確認し、選手の実行した要素が何であったかを判定します。ここで、その要素に対応した基礎点が決まります。
[2.]演技審判が技のできばえを、-3から+3のGOEで評価します。
[3.]各要素毎に、最高評価及び最低評価を与えた演技審判の評価が除外されます。
[4.]残された審判が与えた評価を、ISU規則322号の表に基づいて点数に変換します。
[5.]変換された数値の平均値を算出します。
[6.]基礎点に、GOEから算出された数値を加味し、最終的な要素の得点とします。

基礎点

基礎点は実行した技の評価の基礎となる得点です。各要素の基礎点は「要素の入り方」、「回転数」、「レベル」によって算出されます。

【要素の入り方】
各要素を開始時の動作。ジャンプ要素やリフト要素では踏み切り、スピン要素ではフライングであるか否かに該当する。

【回転数】
ジャンプ要素及びツイストリフトで選手が実行した回転の数。ジャンプ要素の回転数は、ジャンプの空中での軌道を基準とし、踏み切り動作から離氷後に再びスケート靴のブレードが氷に触れるまでの間に何回転したかによって決まります。ツイストリフトの回転数は、女性の踏み切り動作から女性の体が男性に支えられるまでに何回転したかによって決まります。 [回転不足(アンダーローテーション)]
回転が軽度に不十分である(回転の不足分が1/4回転以上1/2回転未満)と判断された場合、選手が挑戦した回転数のジャンプの本来の基礎点の70%(小数第1位未満四捨五入)がジャンプの基礎点として与えられます。なおメディアなどではこの70%の基礎点を中間点と表現することが散見されますが、CoPの正式名称ではありません。

[回転不足(ダウングレード)]
回転が重度に不十分である(回転の不足分が1/2回転以上)と判断された場合、選手が挑戦した回転数のジャンプより回転数が1回転少ない同じ種類のジャンプの基礎点が与えられます。ジャンプ同様に回転数が判定されるペア競技のツイストリフトに関してはアンダーローテーションに該当する判定は無く、回転の不足分が1/2回転以上の場合のみダウングレードが適用されます。

【レベル】
ジャンプ要素以外の全ての要素ではレベルによる判定が行われます。各要素のレベルは、要素の実行に際して、ISUが規定する工夫がいくつ含まれているかによって決まります。行われた工夫が基準を満たしているかどうかを技術審判が判定し、認められた場合のみレベル獲得要件として数えられます。4つ以上の工夫が認められればレベル4、3つの工夫が認められればレベル3、2つの工夫が認められればレベル2、認められた工夫が1つ以下の場合はレベル1となります。

構成点

構成点は演技審判が以下の項目をそれぞれ10点満点、0.25点刻みで評価し、その評価数値に項目ごとの加重を掛けて算出された得点の合計点です。

【シングルスケーティング、ペアスケーティング】
◯スケート技術
◯要素のつなぎ
◯動作/身のこなし
◯振り付け/構成
◯曲の解釈

【アイスダンス】
◯スケート技術
◯要素のつなぎ/身のこなし
◯動作
◯振り付け
◯曲の解釈/タイミング

各項目毎の加重は、総合得点を算出するとき、およそ技術点と構成点が同じぐらいになるようにかけられます。一般的に、女子シングルやペアの技術点は3回転アクセルや4回転ジャンプを取り入れる選手が多い男子シングルより低くなります。また、アイスダンスの場合は、種目によって求められるものに違いがあるため、項目によって加重が異なります。